レバーマシンは重いのが当たり前…はもう古い?!女性でもラクラク使えるLEL誕生!

皆さん、こんにちは!バリスタの毛利です。
いつも私の発信をご覧いただき、ありがとうございます。
今日も現場のリアルな声と、専門家の視点をお届けしたいと思います。
さて、カフェ開業を目指す皆さんなら一度は憧れるであろう、カウンターの主役、レバー式エスプレッソマシン。
その美しいフォルムと、バリスタの技術がダイレクトに味に反映される操作性は、まさにコーヒー好きの心を鷲掴みにするところでしょう。
一方で、その華やかな魅力の裏には「職業病」とも言える現実が存在します。
皆さんは、こんな話を聞いたことがありますか?
「レバー式マシンを使い続けると、利き腕だけムキムキになるんです」
これは、決して冗談ではありません!
毎日、何百杯というエスプレッソを抽出するために、バリスタは体重を乗せ、力強くレバーを引き下げます。その繰り返しによって、利き腕の筋肉だけがたくましくなっていく…。
それは長年コーヒーと向き合ってきた勲章のようであり、同時に、私たちの身体に蓄積されていく負荷の証明でもあるのです。
今回は、この「重さ」という、レバーマシンが長年抱えてきた課題に焦点を当ててみたいと思います。
Contents
レバーマシンの魅力とバリスタの本音
レバー式のマシンにこだわる理由
なぜ、私たちプロのバリスタは、時に身体への負担という代償を払ってまで、レバー式マシンにこだわり続けるのでしょうか。
その理由は、レバー式でしか到達できない、特別な味わいの世界があるからです。
レバーを下げ、そして上げていく過程で、抽出圧力はピークに達した後、緩やかに下降していきます。
この自然な圧力変化がエスプレッソには不可欠なんですね~
コーヒーの粉にかかるストレスを和らげ、雑味やえぐみのない、滑らかで甘美なエスプレッソを生み出すのです。
バリスタの感覚と経験が、一杯の液体に凝縮される瞬間。
これこそが、レバーマシン最大の魅力と言えるでしょう。
しかし、この至高の一杯を生み出すためには「力」が必要です。
スキルや知識という話ではなく、中山きんにくんさながらの「パワー!!」が必要なのです!
海外のバリスタの反応
ちなみに海外のバリスタコミュニティでは、この「重さ」について、しばしばリアルな声が交わされています。
- 「このマシンは本格的な筋トレ器具になり得る」
- 「レバーマシンで8時間連続シフトをこなすことは、まるでジムでの腕のワークアウトのようだ」
これらの言葉は、レバーマシンを扱うことの過酷さを物語っています。
ジムでトレーニングをすることに例えられているわけですから、やはり相当なパワーです(笑)
これはカフェオーナーを目指す皆さんは、見逃せない問題ですよね。
言い換えると「スタッフの身体能力に依存したオペレーション」という、経営上のリスクを常に抱えている、ということでもあるからです。
「これ、もっと軽くならんの?」現場の声から生まれた革命
「エスプレッソの最高品質は、絶対に譲れない。でも、この身体への負担を、どうにかできないだろうか…」
これは、世界中のバリスタが抱いてきた、切実な願いでした。言わずに秘めていた本音です。
結論、サンマルコのエスプレッソマシンでは、この「重さ問題」を解消できます。
バリスタの声に応えるべく、長年の研究開発の末に誕生したのが、今回ご紹介したい画期的なシステム
「LEL (Low Effort Leva)」です。
難しいことは言いません。
「少ない力で操作できるレバー」が誕生したのです。
その名の通り、バリスタの身体的負担を劇的に軽減することを目的に開発されました。
このLELシステムが画期的なのは、伝統的なレバーマシンの真骨頂である「品質」を一切犠牲にしていない点です。
軽くなったレバーマシンのメリット3選
12気圧から繰り出す品質はそのままに
「軽くなった」と聞くと、「圧力が弱くなったのでは?」と心配になるのがプロの感覚でしょう。
でもご安心を。
LELシステムは、特殊な内部機構とてこの原理を応用することで、レバー操作に必要な力だけを軽減。
抽出時にコーヒーにかかる圧力プロファイルは、伝統的なマシンのそれを忠実に再現しています。
つまり、あの滑らかで濃厚なエスプレッソの品質は、何一つ変わらないのです。
レバー操作が「30%」も軽くなった
驚くべきことに、レバー操作に必要な力は、従来モデルと比較して約30%も軽減されています。
男性が「重っ!」と思いながら引いていた、女性はなかなか操作が難しかった、これまでのレバーマシンから進化を遂げました。
この「30%」という数字、正直ピンとこないと思います(笑)
ただ、日々のオペレーションには驚くほど余裕が生まれます。
一杯一杯にかかる負荷が減ることで、バリスタはより「抽出」や「レシピ考案」に集中できるのです。
効率&安定性UP、疲労も大幅軽減
軽い力で操作できるため、どんなスタッフでも安定した圧力でレバーを引くことが可能になります。
これにより、前述した「品質のブレ」や「オペレーションの属人化」といった課題は大きく改善されるでしょう。
そして何より、バリスタの疲労が大幅に軽減される。
実際にサンマルコのショールームに相談に来られるお客様も、レバーマシンを検討する際に心配していたことが多々あります。
そこが改善されてしまうのです…!
これは、スタッフの健康を守り、モチベーションを高く維持し、お店全体のパフォーマンスを向上させることに直結します。
エスプレッソマシン選びの新しい基準
これからの時代のカフェ経営において、エスプレッソマシンは「味」や「デザイン」だけで選ぶものではなくなると、私は考えています。
そこに「スタッフの働きやすさ」という、新しい選択基準が加わるべきなのです。
コーヒーが好きだという情熱と、スタッフが笑顔で働き続けられる環境。
LELシステムは、この2つを両立させたいと本気で願う、未来のカフェオーナーのための進化とも言えます!
ない知恵を絞って説明してきましたが、この驚きは、実際に触れていただくのが一番です。
ぜひ一度、サンマルコのショールームにお越しください。
進化したマシンが届く頃に、またブログやInstagramでお知らせしたいと思います。
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