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レバーマシンの「待ち時間」をゼロへ。カフェのオペレーションを劇的に変える「QDS」とは?

皆さん、こんにちは!

サンマルコの毛利です。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日も、カフェを開く夢を追いかけている皆さんに、少しでも役立つ情報をお届けできればと思っています。

実は、前回の記事でレバー式エスプレッソマシンが重くて大変だという話をしたんですが、

その後「うちも同じ悩みがあります!」っていう声を本当にたくさんいただきました。

やっぱり、みんな同じことで困ってるんだなって思いました。笑

で、レバーマシンの問題って、実はもう一つあるんです。

それは「時間」の問題

特に、お客さんがたくさん来る時間帯の、あのじりじりした感じ。分かりますよね?

今回は、その”時間”の壁に、サンマルコがどう立ち向かったのか。

そして、それが私たちの働き方や、お店の将来をどう変えてくれるのかについて、お話ししたいと思います。

レバーマシンの避けられない「待ち時間」

レバー式エスプレッソマシンって、見た目もかっこいいし、バリスタの腕前がそのまま味に出るから、コーヒー好きなら憧れますよね。
私も、もちろんその一人です。

でも、実際に毎日お店で何百杯もドリンクを作っていると、その憧れだけじゃ済まない現実があります。

困るのは、抽出が終わった、まさにその後なんです。

 

エスプレッソの抽出が終わっても、マシンの中にはまだ少し圧力が残ってるんです。

この圧力が自然に抜けるまで、レバーは元の位置に戻らない。ポルタフィルターも取り外せません。

だから、バリスタはレバーに手を添えたまま、数秒間、じっと待つしかないんです。

たった数秒なんですけどね。

でも、お客さんが並んでて、次々と注文が入る中で、この「待ち」がちょっともったいない。

 

私はこれまで、研修で日本全国のカフェを回らせてもらう機会があったんですが、多くの現場で、レバーマシンを愛するバリスタさんたちの、共通の悩みを見てきました。

 

「ほんの少しでもスピードが上がれば、お客様をお待たせしなくて済むんですけどねぇ」

お客さんに申し訳ないなって気持ちや、もっと良いサービスをしたいのに、というもどかしさ。

 

あの数秒の止まった時間が、お店全体の流れに微妙な違和感を生んで、バリスタの心の余裕を少しずつ奪っていく。

そんな感覚、お店をやっている皆さんなら、きっと分かってもらえると思います。

 

 

答えは、意外にシンプルでした。

 

じゃあ、この待ち時間って、本当にどうしようもないものなのか?

その長年の悩みに対するサンマルコの答えが、今回紹介したいQDS(Quick Discharge System)です。

 

正直に言うと、私も最初にこの技術の話を聞いた時、

「スイッチ一つで圧力が抜ける?そんな簡単なことで、本当に味は変わらないのか?」

って、ちょっと疑ってしまいました。笑

 

でも、その仕組みは本当に合理的でした。

 

抽出が終わったタイミングで、専用のスイッチを指で軽くワンプッシュするだけ。

すると、抽出の経路とは別のバイパスから、余計な圧力だけが瞬時に排出される。

レバーは、待つことなく、すぐに元の位置へ。かかる時間は、1秒もありません。

 

そして肝心の味はどうなのか。

QDSは、抽出が終わった瞬間に圧力を抜き切ります。

 

そのため、コーヒーの粉から雑味や渋みが必要以上に染み出すのを、むしろ防いでくれるんです。

結果として、よりクリーンで、甘みが際立つエスプレッソが手に入る、まさに一石二鳥の新機能です。

 

「気合と筋力」の時代は終わりました

私がバリスタになりたての頃は、

 

「レバーマシンは気合と筋力だ!」

 

なんて、本気で思ってた時代もありました。

 

でも、今は違います。

良い技術は、性別や経験に関係なく、誰もが最高のコーヒーを淹れるための「助け」になるべきなんです。

 

LELが、レバーの「重さ」を、そしてQDSが、「待ち時間」を取り払う。

 

昔は「あの店のレバーマシンは、腕力のあるベテランじゃないと扱えない」なんて言われたものですが、もうそんな心配はいりません。
力の弱いスタッフでも、経験の浅いスタッフでも、安心してマシンの前に立てる。

そして、これはとても大事なことですが、うっかりミスが減ります。

 

待ち時間にあわてて別の作業をしようとして、元のエスプレッソのことを忘れてしまう…。

 

そんなヒューマンエラーの起きる余地を、このシステムは無くしてくれます。
「抽出」という一つの作業にしっかり集中し、それを完結させてから、すっきりした頭で次の仕事に移れる。

この「思考が止まらない」メリットは、皆さんが思う以上に、お店の品質と安定性に貢献してくれるはずです。

伝統と新しさの融合──QDSを搭載した「20/20 LEVA」

この新しいQDSは、サンマルコのラインナップの中でも、長年多くのバリスタに支持されてきたスタンダードモデル「20/20 LEVA」に搭載され、大きく進化しました。

 

その見た目は、伝統的なレバーマシンの美しさを受け継ぎながらも、現代のカフェ空間に溶け込むモダンな洗練さを感じさせます。

お店の規模に合わせて、1グループから4グループまで構成を選べるのも嬉しいポイントですね。

カラーバリエーションも、精悍なマットブラックから柔らかなライトブルーまで5色が用意されています。

 

もちろん、ボイラーの断熱コーティングや、手元を照らすLED照明、やけどのリスクを減らすクールタッチスチームワンドといった、現代のマシンに求められる基本性能もしっかりと備えています。

 

「もし、このマシンを店に置いたら?」 経営のメリット

さて、ここからは少し経営者の視点でお話ししましょう。このマシンが、お店にどんな良い変化をもたらしてくれるのか。

 

ピークタイムの提供能力が上がる

 

これはもう、言うまでもありませんね。

一杯あたりの時間が短縮されれば、その分多くのお客様にドリンクを提供できます。

行列が減れば、お客様の満足度も上がります。

 

味が安定し、お店の「信頼」に繋がる

 

QDSが雑味を抑え、誰が淹れてもブレの少ないエスプレッソを実現してくれます。

この「いつ来ても美味しい」という安心感が、お客様のリピートに繋がるんです。

 

スタッフが、安心して、長く働ける環境ができる

 

LELとQDSは、スタッフの心と体の負担を、確実に減らしてくれます。

「あのマシンは大変だから…」とスタッフが敬遠することがなくなり、誰もが主役になれる職場が作れます。

 

エスプレッソマシンは、決して安い買い物ではありません。

単純な投資回収で計算すれば、削減できる人件費や、増加する売上を足し合わせることで、数年で元が取れる、という計算もできます。

でも、私が伝えたいのは、そういう数字だけの話じゃないんです。

 

スタッフが笑顔で、生き生きと働いている。

その結果、お店の雰囲気が良くなり、お客様も自然と集まってくる。

 

こうした数字には表れない価値こそが、長く愛されるカフェを作る上で、一番大切なことだと私は信じています。

 

まとめ:あなたのカフェの未来を描く、新しい選択肢

抽出のスピード、味の安定性、そしてスタッフの働きやすさ。

QDSとLELは、これからのカフェ経営に欠かせない、この3つの要素を同時に満たしてくれます。

 

伝統的なマシンの美しさは、決して失わない。

でも、現代の課題には、賢い技術で寄り添っていく。

そんな理想的なマシンが、今、ここにあるのです。

 

言葉を尽くして説明してきましたが、この驚きは、やはり実際に触れていただくのが一番です。

 

ぜひ一度、ショールームに足を運び、ご自身のその手で、この驚くほど軽くなったレバーを引いてみてください。

そして、そこから生まれる、一切の妥協なき最高のエスプレッソを味わってみてください。

 

あなたの理想とするカフェの未来が、きっと、そこに見えるはずです。

ご連絡を心よりお待ちしております。

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