世界3億台売れたマキネッタ!でも作れるのは“エスプレッソ風”コーヒーだった

マキネッタで淹れるモカコーヒーはエスプレッソとは別物。
クレマや圧力構造の違いを解説しつつ、マキネッタの魅力も紹介する。
Contents
マキネッタとは?世界で愛される家庭用コーヒー器具
マキネッタはイタリア生まれの家庭用コーヒー器具。
直火で加熱して蒸気圧を使い、濃いめのコーヒーを抽出する仕組みだ。
世界累計販売数はなんと3億台以上とも言われていて、イタリアの家庭には一家に一台あるといっても過言じゃない。
ただしこのマキネッタで淹れるコーヒーは「モカコーヒー」と呼ばれ、エスプレッソとは全く別物なんだ。
マキネッタとエスプレッソの決定的な違い
エスプレッソマシンは約9気圧の高圧で短時間に抽出するのに対し、マキネッタは蒸気圧で約1.5~2気圧程度しかかからない。
だから似たような見た目でも味わいや濃度はまったく違う。
エスプレッソは濃厚でクリーミーな口当たりに仕上がるけど、マキネッタは香ばしく軽やかな飲み口になることが多い。つまり「似ているけど別ジャンルのコーヒー」というのが正しい理解なんだ。
ブリッカの「クレマ」は本物なのか?
マキネッタの中でも人気モデル「ブリッカ」には圧力バルブが付いていて、注ぎ口に泡が立つ。
見た目はまるでクレマっぽいから「ほぼエスプレッソでしょ?」と思う人もいるはず。
でも残念ながら、この泡は本物のクレマではなく“物理的に作られたガスの泡”。
構造的にはただの気泡にすぎない。
本物のエスプレッソにできる“クレマ”の正体
エスプレッソに浮かぶクレマは、圧力下で油分・タンパク質・微粒子が乳化してできる複雑な液体。
見た目の美しさだけじゃなく、香りや味わいに大きく影響してる。
ブリッカの泡と違って、時間が経つと液体に溶け込みながら風味を広げていく。
つまり「似て非なるもの」。
ピッツァとピザトーストくらい違うと思ってもらった方がわかりやすい。
モカコーヒーは別物、でも魅力的な存在
「エスプレッソではない」とはいえ、マキネッタのモカコーヒーは立派な存在。
香ばしくて家庭的な味わいは、エスプレッソとは違った魅力がある。
- 手軽に淹れられる
- 香りが強く、深みのある味わい
- コーヒーを“淹れる楽しさ”を感じられる
モカはモカ、エスプレッソはエスプレッソ。それぞれ違うからこそ、両方楽しめるんだよね。
よくある質問
- Q1. マキネッタでエスプレッソは作れる?
- → 作れない。抽出圧が足りないため、あくまで“濃いコーヒー=モカコーヒー”になる。
- Q2. ブリッカのクレマは本物?
- → いいえ。圧力バルブで発生した泡で、エスプレッソのクレマとは別物。
- Q3. マキネッタの味の特徴は?
- → 香ばしくて軽やか。エスプレッソよりもスッキリしていて飲みやすい。
- Q4. マキネッタは初心者でも使える?
- → シンプルな構造で扱いやすい。直火にかけるだけでOK。
- Q5. エスプレッソを家庭で飲みたいならどうすればいい?
- → 本格的に楽しむならエスプレッソマシン一択。マキネッタは別ジャンルの楽しみ方ができる。
まとめ
- マキネッタで作れるのはモカコーヒーで、エスプレッソとは別物
- エスプレッソは高圧抽出による濃厚な味わいが特徴
- ブリッカの泡は“クレマ風”であって本物ではない
- モカコーヒーは家庭で手軽に楽しめる独自の魅力がある
- どちらも違うからこそ、両方楽しめるのがコーヒーの奥深さ
👉 本物のエスプレッソを味わいたいなら、サンマルコのエスプレッソマシンをチェックしてみて!
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