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レバー式がかっこいい?! エスプレッソマシンが「見た目重視」でOKな理由

こんにちは!サンマルコの毛利です。

よくお客様から「レバー式ってとにかく見た目がかっこいいから欲しいんです…!」という声をいただきます。

結論から言うと、レバーマシンを“見た目重視”で選ぶのは大いにアリだと思っています。

例えば車選びだって「デザインが好き」「フォルムに惚れた」という理由で買うことはありますよね。性能を深く知るのはあとからでも遅くない。

エスプレッソマシンも同じで「まずはあのレトロなレバーのフォルムがツボ」「操作している姿が絵になるから」という入口は大歓迎なんです。

とはいえ、いざレバー式の購入を検討すると「セミオート式より難しいの?」などの不安も出やすいもの。

そこで今回は、「見た目重視」の選び方だとしても、カフェ開業後に失敗しないポイントをお伝えします。

 

レバー式とセミオート式のざっくり比較

まずエスプレッソマシンで「レバー式」を検討するとき、比べられるのが「セミオート式」の存在です。

大まかに違いを理解しておきましょう。

レバー式

抽出:スプリング+レバーの操作でお湯を通す
特徴:モーターを使わないため構造がシンプル。圧力の変化を手応えとして感じられる
魅力:クラシックなデザインで、そのフォルムに一目惚れする方が多い

セミオート式

抽出:ポンプモーターで一定圧をかけて自動抽出
特徴:圧力の安定感があり、オペレーションがシンプル
魅力:ワンタッチで淹れられるため作業効率を優先する現場で人気が高い

「レバー式は職人向け」「セミオート式は初心者向け」というイメージがあるかもしれません。しかし私自身は、「レバー式だから難しい」わけではないと思っています。

正しい手順を一度覚えてしまえば、むしろレバー式のほうが操作が面白いと感じる方もいるんです。

 

レバーマシンを選ぶ「見た目以外」のメリット

操作そのものがエンタメになる

レバーを下げてスプリングの力で抽出する工程は、見た目以上にインパクトがあります。

お客様の前で「ガシャン」とレバーを操作する様子は、ちょっとしたパフォーマンスになりますよね。

カフェのコンセプトによっては、この「手間」がむしろ付加価値になることも。

機械構造がシンプルで壊れにくい

レバー式にはモーターを積んでいないため、壊れる部品が少ないという利点があります。適切にメンテナンスすれば、10年以上長く使い続けることも珍しくありません。

「レバー式ってケアが大変じゃない?」と心配される方もいますが、むしろセミオート式よりシンプルなぶん、メカトラブルは少なかったりします。

抽出圧の幅を活かせる

セミオート式は一定圧で抽出するので、毎回安定した味が出しやすい半面、微妙な圧の変化がやりにくい側面があります。

一方でレバー式は、スプリングのテンションに加えて自分の操作感で調整できるのが大きな特徴。これを「味の幅」として活かすことで「うちの店ならではのエスプレッソ」をアピールできます。

このあたりは何を優先するか?カフェオーナーさんによって考え方がまったく異なる、おもしろい部分でもあります。

 

レバーマシンを使いこなすポイント

レバー式のエスプレッソマシンを「かっこいいから導入!」と決めたら、次に知っておいてほしいのが以下のポイントです。

スチーム圧はしっかりチェックしよう

実はコーヒーマシンで地味に大事なのが、ミルクを泡立てるためのスチームの強さ。特にラテやカプチーノをメニューに入れるなら「スチーム圧がパワフルかどうか」は重要です。

短時間でミルクを温められないと、水分が多く入りすぎて味が薄まったり、温度がしっかり上がらなかったりします。

日々のメンテナンスは意外と簡単

「レバー式だから手入れが特別難しい」と思われがちですが、実はメカ構造がシンプルゆえに、そこまでハードルは高くありません。

普段のルーチン清掃やヘッドの洗浄など、基本手順を覚えればOK。

レバー部のスプリング周りなど、消耗箇所は定期的にチェックする必要がありますが、サンマルコではメンテナンス動画も充実させているため、業者に頼らずともスムーズに対応できます。

職人技より正しい知識

レバーマシンに対して「職人気質がないと難しいのでは?」というイメージを抱く方もいますが、私はいつも「正しい知識さえあれば、誰でも使える」とお話ししています。

・お湯の温度管理
・レバーの引き方やタイミング
・豆の挽き具合やタンピングの圧

こうした基本を押さえれば、エスプレッソ抽出の再現性も高まります。

見た目の印象は職人気質満点でも、仕組みを理解すればそこまで難しく感じない。これはお客様に与えるギャップとしては素晴らしい点なのではないでしょうか。

 

レバー式は「入口=見た目」でも、結果オーライ!

レバー式のビジュアルやフォルムに惚れたなら、それが最大の導入理由でOKです。

デザインに惚れてしまったものは、やはり愛着が湧きます。レバー操作の所作やレトロな雰囲気はお店の大きな個性になるはず。

だからこそ「かっこいい」で終わらず、エスプレッソをちょこっと学ぶとさらに楽しいとも思うのです。

レバーだからこそ出せる風味や幅は、セミオートとはまた違った魅力。エスプレッソの抽出理論を少し学ぶと「なるほど、だからこういう味になるのか!」とグンと楽しくなります。

僕自身は「なんかレバーってかっこいいから惹かれるんですよね」と言われると、心の中で「わかります、その気持ち!」とガッツポーズしてしまいます。

入り口は見た目重視でも、カフェ開業に向けて必要な知識を少しずつ身につけていけば十分にやっていけますから。

興味を持ったら、ぜひ一度レバー式の実物に触れてみてください。実際にレバーを下げる感触や、抽出のタイミングで生まれるクレマを目の当たりにすると、「やっぱりこれが欲しい!」という気持ちがさらに強くなると思います。

レバーマシンは、やってみたら意外と簡単。かつ「見た目が抜群」な機械です。

その魅力が広がるように、サンマルコはこれからも皆さんに情報をお届けしていきます!

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